About note.
はじめに

感情や感覚で遊ぶように楽しみながら、すっきりしたり気持ちが動いたり、ちょっと前に進む勇気が湧いてくる・・そんなひとときを届けられたら。
——わたしは2015年にそんな想いで活動をはじめました。
こちらでは、その想いについて語ってみました。
note.に込めた想い
note.には、3つの意味があります。
note.|香りのノート
香りはその揮発性によって、top・middle・baseという三層のレイヤーで構成されます。
ひとつの香りの中にも、はじまりからクライマックス、終わりまでの流れがあるんです。
それは、まるでわたしたちの人生の物語のようだと思います。note.|記録のノート
日々のなかでふと訪れる、ささやかな気づきや想い。
すぐに流れていってしまうそれらを、小さくとどめておきたい。
セッションではふとした言葉や瞬間に、小さなくさびを打つようなひと時を届けます。note.|音符のノート
ひとりひとりの暮らしの中には、それぞれのリズムがあり音楽があります。
その人の内側に流れる音や間(ま)と調和するような、心地よさや流れを生むサポートができたらと思っています。
3つの出会い
わたしはいま、占いと心理学、香りを掛け合わせたセッションを中心に活動しています。
それぞれの出会いにはこんな背景がありました。
占いは楽しむもの
子どもの頃から占いに不思議な魅力を感じていました。
成長とともに「わたしってどうしてこうなんだろう?」「みんなができることが、どうして自分にはできないのだろう?」と悩むようになり、その理由が知りたくて「もしかしてこれは星のさだめってやつ?」と西洋占星術を本格的に学びはじめました。
星占いは長く深い歴史があり、学べば学ぶほど面白く、最初はまったく読み取れなかった天体図がだんだん読めるようになる感覚は、まるで新たな言語を習得していくような体験でした。
けれど、学びを深めていくうちに、ある違和感が芽生えます。
「ラッキーな運気なはずなのにすごく嫌なことが起こった」
「なんか調子いい・・とおもっていたら、あまり運気の良くない時期だった」
「え・・占い、全然当たってない?!」
そしてもうひとつ気づいたのは、占いにハマってのめり込んでいる人は、何かを見ないようにしているような感じがして‥あまり幸せそうではないという事実でした。
つまり占いより、思考や信念が現実をつくるという面の方が、ずっと大きいのではないかということに気づいたのです。
わたしは、こう考えるようになりました。
占いは、信じるものではなく「使う」もの。
人生の選択は、どこまでも自分の意志と行動で変えていける。
占星術やタロットカードは、迷ったときの対話相手であり、
自分自身を知るための「鏡」のような存在でもあり、
ワクワクするエンターテインメントのようなものでもある。と今では考えています。
心理学との出会い
社会に出てからの私は、「好きなことばかりしていたらダメになる」
「いい人でいなきゃ」「我慢しなきゃ」「人生はそんなに甘くない」——
そんな思い込みにがんじがらめになっていました。
今思えばそれは、自分の考えではなく、幼少期から周囲から言われてきたことや、無意識のうちに刷り込まれた「正しさ」だったのだと思います。
でも当時は、それを「自分の意思」だと思い込んでいました。
本当は感じていたはずの気持ちも、「ないもの」として扱い、どこか諦めたような気持ちで、たんたんと生きていたのです。
特に抑えていたのは「負の感情」。
悲しみや怒りを感じるたびに、「こんなこと思っちゃいけない」とぐっと抑えて、蓋をしていました。
我慢を重ねるうちに、毎日が灰色に見えるようになり、帰宅後はベッドに倒れこんで動けない日々。
好きだったことも、人との関わりも、少しずつ自分から手放してしまっていました。
そして、思わぬアクシデントや怪我をきっかけに、ようやく立ち止まることができたのです。
そんな私の視点を変え、「本当はどう感じている?」と自分に問いかけることを思い出させてくれたのが、心理学でした。
わたしは自分の気持ちや感情を「わかってほしい」と、ずっと自分自身に助けを求めていたのだと気づきました。
心理学を学ぶ過程で、自分の本当の気持ちや「誰にも言えない」と感じていたことを開放していき、本当の気持ちを少しずつ取り戻していきました。そしてようやく私は、「自分自身の一番の味方」になれた気がしています。
だから今、誰かが感情の迷路にいるとき、一緒に出口への道を照らす明かりを見つけてかかげる、そんな存在でありたいと思っています。
香りとの出会い
かつての私は、仕事に対して「黙々と頼まれたことをこなす」ものというイメージがありました。
いわゆるオフィスワーク以外の仕事を想像することができませんでしたし、好きなことに関わって、それを表現したり伝えたりすることが仕事になるなんて、想像もしていなかったんです。
身近には好きなことで生きている人はいませんでしたし、とにかく「安定が一番」という価値観が当たり前のように刷り込まれていました。
当時の仕事は、頼まれたことさえやっていれば決まったお給料がもらえて、解雇されることもほぼなく、たしかに安定はしていたけれど、心はどこかでずっと退屈していました。
考えてみれば、仕事には朝から夕方までの一日の大半を費やすわけで、余った時間が自由時間・・このまま一生こんな感じ?と思うと、腑に落ちない気分になっていました。
満たされない日々の中で、ひと時だけ楽しみにしている時間がありました。
それは、会社のデスクで入れるお茶の時間。
はじめはアールグレイの紅茶やフレーバーティを楽しんでいましたが、次第にハーブティの香りの魅力にはまっていきました。
そして、アロマテラピーに興味を持ち始め、学び始めました。
香りをかぐと、ぐるぐる巡っていた思考がすっと止まり、心地よさや爽快感、そして体の感覚を感じることができました。
そのときわたしは、「自分を取り戻す」ことができたのかもしれません。
香りに背中を押されたのか、周囲の心配や反対の声を振り切って、まずは好きだったお菓子に関わる仕事へ転職。そして、アロマの世界へとたどり着きました。
香りは感情と深く結びついています。
そして「感覚」を思い出させてくれるものです。
好きな香り、苦手な香り。
そこには嘘がつけないので、流行りの香りや、誰かがいいと言った香りでも、自分にしっくりこなければ手に取らなくなる。香りの前では誰もが自然と素直になってしまいます。
だから私は、香りを「自分の記憶と感情との架け橋」として、大切に扱っています。
note.という場所で
占い、心理学、香り。
それぞれに出会ったことで、私は少しずつ「自分に戻る」ことができました。
ひとりひとりが、自分の想いと感覚に気づきながら、自由に生きていけるように。
「あなたが、あなたに寄り添う時間」をサポートすることが、私の役割だと感じています。